楽天の最高順位は?

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優勝してもなお5連敗中の西武、そして2位から4位まで1ゲーム差と言う超接戦のパ・リーグは、クライマックスシリーズ進出チームがどこになるか、気になるところだったりする方も多いんじゃないでしょうか。

そんな中、昨日はマーくんが西武の優勝を決め、今日もフェルナンデスのサヨナラホームランで劇的なサヨナラ勝ちを収めた楽天。

そして、今日のヒーローインタビューでフェルナンデスの口からクライマックスシリーズの一言が飛び出しました。

5位の楽天がクライマックスシリーズなんて、とか思ってる人も多いと思いますが、その確率を計算していたらさらに興味深い可能性を発見してしまったので、今から解説しようと思います。

現在、5位の楽天は61勝70敗3分と借金9ですが、残りは10試合あり、最高成績は71勝70敗3分で、勝率.50354となります。勝率が細かい理由はあとでわかります。

残り10試合全勝なんて途方もなく低い確率ですけど、もし成し遂げたとき、奇跡が起こ……るかもしれません。

奇跡の条件はかなり厳しいものです。

最初の条件は、オリックス。

オリックスは現在72勝68敗1分けの貯金4、一見勝利数だけを見ると楽天は上回れないように見えるのですが、順位決定条件は勝率が最優先です。

残り試合3試合、全敗すると72勝71敗1分となります。

ここで注目すべきは、勝率の分母です。楽天は3分していますので、分母は141となりますが、オリックスは143となります。

とすると、オリックスの勝率は72/143となり.50349となります。

楽天は前述の通り.50354ですから、非常に僅かな差で楽天の勝率が上回ることとなるわけです。

が、1分でもした場合には、オリックスの勝率は楽天を上回ることになります。

と、言うことは、2位のオリックスが全敗し、日本ハム、ロッテも全敗すれば楽天は2位……とは問屋が卸さない。

ロッテと日本ハムは相互に対戦(2試合)があるからです。つまり、どちらかに勝利が付くか引き分けるかになります。

(が、実はそんなに関係ない。)

次の条件は、日本ハムです。

こちらは残り3試合ですが、楽天と1試合直接対決があるので、前提条件にのっとり、1敗することが確定します。

それを含めた勝敗は71勝69敗2分となります。ここで、残るロッテ戦を1勝1敗以上の成績で乗り切った場合、最低でも勝率.50704となるため、楽天を上回ってしまいます。同様に2分した場合も、勝率.50714となり楽天を上回ります。

ここで、日本ハムが1敗1分だった場合は同率となるわけですが、対戦成績は楽天の勝ち越しが決定しているため、楽天が日本ハムを上回ることになります。

つまり、日本ハムが1勝もせず2分しなければ、楽天が上回ることになります。

次の条件はロッテです。

ロッテは残り5試合ですが、楽天戦が2試合有るため、日本ハムと同様に70勝70敗1分の5割の戦績から、残り3試合の計算となります。

日本ハム戦を含めた残り3試合、全勝した場合、73勝70敗1分となり、問答無用で楽天を上回ります。

2勝1分の場合、日本ハムと同様に楽天を振り切ることが出来ます。

また、1勝2分の場合、日本ハムと同様楽天と並びますが、対戦成績ではロッテが上のため、この場合もロッテが上回ります。

しかし、1敗あるいは3分でもしてしまった時、最高勝率はオリックスと同率かそれ以下となるため、楽天を下回ることになります。

つまり、ロッテが1敗あるいは3分すると、楽天が上回ることになります。

以上を総合すると、

・オリックスが全敗する

・日本ハムが1敗1分以下の戦績を残す

・ロッテが日本ハムに1勝1分以上の戦績を残し、西武に敗戦する。

そう、この条件がきっちりと満たされた場合、なんと楽天は堂々の2位でクライマックスシリーズに出場することが可能となります。

許される条件のブレはロッテ日本ハムの戦績のみです。

最早これだけの条件となれば、それは奇跡、と言っても問題ないですよね?

これがけのことが起こるとは到底思えませんが、最後の可能性を信じて、楽天ファンの方は応援してみては如何でしょうか。